印旛・香取・東総エリアにて、第1回「ミートアップイベント」を開催しました。

2025年2月17日(月)、地域で活躍する起業家、支援者(金融機関、支援機関、士業、アクセラレーター、自治体関係者など)が集まり、東庄町でミートアップイベントを開催しました。 セミナー会場は、廃校となった小学校をリノベーションした「トゥーノーイシデショウ」。どこか懐かしい雰囲気の漂う空間で、セミナー参加者は地域の温かさを感じながら学びを深めました。
1部では「起業家のリアル」をテーマにパネルディスカッションを行い、2部では、参加者同士の交流を深めるための交流会も開催しました。
また、施設内を案内していただき、普段のセミナーとは違うリラックスした雰囲気の中、地元ならではの魅力を満喫できるミートアップイベントとなりました。
CICミートアップイベントについて
一般社団法人千葉イノベーションベース(CIB)歴代会長・理事経験者の「メンター」と地域別の「コミュニケーター(先輩起業家)」と共に、スタートアップコミュニティの形成を目指し、定期的な交流会や勉強会を開催します。 希望者(要申込)には「メンター」によるスタートアップ向けのグループメンタリングを実施します。
葛南・東葛・千葉エリア 第1回ミートアップイベントの内容
◾️メンター/ 講師
株式会社ディマージシェア 代表取締役社長 大内 慎 氏

◾️地域コミュニケーター
一般社団法人オンラア未来会議 代表理事 柳堀 裕太 氏

個別指導で成長を加速! 少人数制グループメンタリングを実施
起業家の更なる成長をサポートするため、株式会社ディマージシェア 代表取締役社長 大内 慎 氏によるグループメンタリングを開催しました。
事前申込により、4名の起業家にご参加いただきました。

パネルディスカッション「起業家のリアル」
3名の起業家にご登壇いただき、起業家に至るまでの道のりや起業家の現実をテーマに、パネルディスカッションが行われ、各々の経験に基づいたリアルな声が飛び交いました。参加者は熱心に耳を傾け、メモを取る方も多く、時には笑いもあり、和気あいあいとした雰囲気で進行していきました。3名の起業家にご登壇いただき、起業家に至るまでの道のりや起業家の現実をテーマに、パネルディスカッションが行われ、各々の経験に基づいたリアルな声が飛び交いました。 参加者は熱心に耳を傾け、時には笑いもあり、和気あいあいとした雰囲気で進行していきました。

<起業家登壇者>
・株式会社 Perfect Imaging Laboratory 森 慎一郎 氏
・らいとコミュニケーション株式会社 高橋 明日香 氏
・株式会社TERRA 総務担当取締役 三瓶 伊万里 氏
【発言の一部抜粋】
森氏「量子化科学技術研究開発機構(QST)認定のベンチャー企業。若い患者の方を新しい技術で助けることはできないかという思いもあり起業した。現状人が足りておらず、専業の社員を雇いたい。そのためには資金が必要。営業と開発を同時進行している。」

高橋氏「震災をきっかけに、個人で力をつけた方がいいと考え、PR業界に就職。業務委託となったことをきっかけに個人事業主となった。自身の妊娠・出産を機に会社員に戻るか起業するかを考えたが、コミュニケーションし続けるために起業した。起業したからこそママでも働くことができている。」

三瓶氏「代表はもともと環境に高い関心をもっていて活動していた。自分としては、代表の思想と会社のソリューションがフィットしていることに魅力を感じた。これまでは代表が全てを意思決定していたが、この場に私がいるように、ある程度は他の社員に任せてくれるようになった。会社が次のフェーズに向かおうとしていると感じている。」

大内氏「失敗は再現性があるので回避策がある。分からないことは連携している士業の先生に相談するようにしていた。自分の専門外のことは専門家に聞いた方が早い。失敗したことを最小限にし、失敗はシェアすることが大事です。」
起業家のリアルに迫る熱い議論! ミートアップイベント質疑応答
パネルディスカッション後の質疑応答も活発に行われました。参加者からは多くの質問が寄せられ、登壇者との間で熱い意見交換が繰り広げられました。
成功に導くにあたって千葉に足りない、どういう支援があったらいいか?
大内氏「起業家が集まるかっこいい場所、優秀な人材が集まるコミュニティが必要。オリンピック選手が育つためには、身近にオリンピック選手がいる等の環境が大事。経営者も同じで、身近に手本となる経営者がいると、環境でマインドや行動が変わっていく。子どもたちに『起業家』という職種があることも知ってほしい。」
高橋氏「女性経営者に育休手当は出ないのが現実。もっと国や自治体がサポートしてほしい。」
森氏「ヘルスケア分野に対して障壁を感じている方が多い。医療系ではない会社がどのように貢献できるか、ということをみなさんに共有してくれると嬉しい。」
三瓶氏「会社の資本政策を最初から設定しておくべきだった。そのようなことを最初に知る場があればよかった。」 柳堀氏「県内でも地域性がある。今回のようなイベントは、まだ地域では十分に知られていない。いつでも相談できる場所でありたい。」
行政の動き方や補助金等の情報はどこで得るか?
三瓶氏「実績を作り、関心を持っている人たちにアプローチすることでネットワークができ、代表が直接行政とやりとりできるようになり、情報が入りやすくなった。」
起業家に必要な要素は?
森氏「判断力と行動力。答えは考えても分からないので、相手の反応を見て変えていくことが大事。」
三瓶「代表を見ていて感じるのは、狂気に近いほどの情熱があるということ。こうしたいという思いがあれば走り続けることができる。」
高橋氏「起業家とは何かに気付いてしまった人。気付いてしまったからにはやるしかない。『助けて』と、明るく元気にみんなに言うようにしている。」
柳堀氏「推進力と行動力と助けられる力。」
大内氏「行動力には情熱や思いが必要で、助けてもらうには人間力が必要で、素でそれらをやれている人が向いていると思う。」
拠点となる場所・コミュニティ・そして柔軟な支援を求め、行政と連携し、それぞれの強みを活かすことで、地域の発展を目指していきます。 起業家自身の行動力、情熱、そして周囲を巻き込む力も成功には不可欠というお話でした。

交流会:熱気冷めやらぬ参加者たちが交流を深める
パネルディスカッション後には、熱気冷めやらぬまま交流会が開催されました。
互いに意見交換をしながら、思い思いに会話が弾んでいました。 新たな繋がりを生み出す貴重な機会となり、参加者たちは刺激し合いながら、イベントで得た学びを今後の活動に繋げていきます。

また、交流会では参加した起業家よる3分ピッチも行われました。

イベントの締めくくりとして、地域コミュニケーターの柳堀氏による施設見学が行われ、参加者は、施設の様々な設備や特徴について理解を深めました。


まとめ
今回のミートアップイベントは、起業家のリアルな声と参加者の熱意が溢れる有意義な会となりました。廃校を活用したユニークな空間でのセミナー、活発な意見交換、そして新たな繋がりの創出と、参加者にとって学びと刺激に満ちた時間となりました。
今後も、起業家と支援者が共に成長し、地域全体のスタートアップエコシステムの発展に貢献していきます。

ミートアップイベント2回目は「起業家の未来」をテーマに3月開催予定です。
他の地域のご参加や複数の参加も可能です。
①in市川/葛南・東葛・千葉エリア:3月11日(火)
会場:山崎製パン企業年金基金会館(千葉県市川市市川1-3-14)
②in東庄/印旛・香取・東総エリア:3月17日(月)
会場:トゥーノーイシデショウ(千葉県香取郡東庄町石出1599)
③in市原/内房エリア:3月19日(水)
会場:サンプラザ市原(市原市五井中央西1⁻1⁻25)
④in館山/九十九里・南房総・外房エリア:3月18日(火)
会場:sPARK tateyama (千葉県館山市北条1880−1)